FXで稼ぐための具体的な 手法5選

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FXで稼ぐための具体的な手法5選について解説します。

それぞれの手法の特徴やメリット・デメリットを詳しく見ていきましょう。

①スキャルピング

スキャルピングとは、数秒から数分といった極めて短い時間で売買を繰り返す手法です。1回の利益は数銭から十数銭程度ですが、それを1日に数十回、数百回と積み重ねることで利益を積み上げていきます。大きなトレンドに左右されにくいため、初心者でも理論的には取り組みやすいと言われています。

スキャルピングのメリットは「短時間で結果が出ること」と「小さな値動きでも利益化できること」です。相場を見続ける体力や集中力は必要ですが、トレードチャンスが多いのは魅力です。一方でデメリットは「取引コストが増えること」です。スプレッドが積み重なるため、証券会社の選び方が非常に重要になります。

また、多くのFX会社ではサーバーへの負担が大きいため、スキャルピングを禁止している場合もあります。事前に利用規約を確認する必要があります。筆者の体感としては、スキャルピングはプロ向けの戦略であり、初心者が最初から実践するにはハードルが高い印象です。

それでも「瞬発力のあるトレードが得意」「集中して短期で稼ぎたい」という人には向いています。短距離走のような手法ですね。

②デイトレード

デイトレードは、1日の中で売買を完結させる手法です。朝エントリーして夜に決済する、あるいはその逆といった形で、ポジションを翌日に持ち越さないのが特徴です。為替相場は経済指標やニュースによって急変動することがありますが、デイトレードでは短期的な波に乗ることで利益を狙います。

メリットは「持ち越しリスクがないこと」です。夜間に突然の地政学リスクや大きなニュースが出てもポジションを持っていないため、安全性が高まります。また、1日の中で数回トレードするため、無理なく継続できる点も利点です。

デメリットとしては「ある程度まとまった時間が必要」という点です。チャートを監視する時間が取れない人には難しく、サラリーマンが副業として取り組む場合は帰宅後の夜間に限定されることが多いでしょう。とはいえ、日本時間夜はロンドン市場やニューヨーク市場が活発に動いているため、意外と取引チャンスが豊富です。

筆者としては、初心者にとって最も現実的でバランスが良い手法がデイトレードだと感じています。取引回数が適度で、リスクも限定的だからです。

③スイングトレード

スイングトレードは、数日から数週間にわたってポジションを保有する手法です。短期の値動きよりも、中期的なトレンドを捉えて利益を狙います。チャート分析の基本である「移動平均線」や「トレンドライン」を活用しながら、方向感を持って取引するのが一般的です。

メリットは「チャートに張り付く必要がない」点です。日中仕事で忙しい人でも、夜に戦略を立てて注文を仕掛ければ十分対応可能です。また、大きなトレンドを掴めれば数百pipsの利益を得ることも可能で、効率的に稼げる可能性があります。

一方でデメリットは「含み損に耐える必要があること」です。中期的なトレンドを狙う以上、短期的には逆方向に動く場面も出てきます。その際に損切りをどの水準で設定するかが重要になります。資金管理とメンタルコントロールが欠かせません。

スイングトレードは「中距離走」に例えられます。短期的な利益は狙えませんが、安定的に相場に向き合いたい人には適していますね。

④長期投資(スワップ狙い)

長期投資は、高金利通貨を長期間保有してスワップポイントを受け取り続ける手法です。たとえば、メキシコペソや南アフリカランドなどの高金利通貨を買って保有していれば、毎日一定額のスワップポイントが積み上がっていきます。銀行の定期預金に比べると利回りが圧倒的に高く、年利数%から10%以上になることもあります。

メリットは「放置しても利益が積み上がる」点です。毎日のスワップポイントが資産形成の基盤となります。一方でデメリットは「通貨下落リスクが大きい」点です。高金利通貨は新興国通貨が多く、政治不安や経済危機で暴落する可能性があります。結果的にスワップポイント以上に為替差損を被ることも少なくありません。

このため、長期投資を選ぶ場合は「分散投資」が必須です。複数の高金利通貨を少額ずつ保有する、あるいはドル円など安定通貨と組み合わせることでリスクを軽減できます。筆者としては、長期投資は資産の一部で行うのが賢いと思います。

⑤自動売買(EA・システムトレード)

自動売買とは、あらかじめプログラム化されたルールに従って売買を自動で行う仕組みです。MetaTrader4(MT4)やMetaTrader5(MT5)などのプラットフォームで「エキスパートアドバイザー(EA)」を導入すれば、24時間自動的にトレードしてくれます。感情に左右されない点が最大のメリットです。

メリットは「トレードを自動化できる」点です。特に仕事が忙しい人や、感情を排除したい人に向いています。また、バックテストを行うことで過去の相場における有効性を確認できるのも強みです。

一方でデメリットは「将来の相場に必ず通用するとは限らない」ことです。バックテストで勝てても、今後の相場環境が変われば成績が悪化することもあります。また、システムを購入する際の詐欺まがいの販売業者にも注意が必要です。

筆者の意見としては、自動売買は「完全放置で稼ぐ手段」ではなく、「裁量トレードと組み合わせる補助的な手法」として使うのが現実的だと思います。

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